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現在チアパス州では手織り機を使ってコットン100%の布を製作しています。 サンクリストバルを中心に、チアパスはもともと手織り機で布を織る小さな工場が沢山あったそうですが、やはり資本主義の大きな波によって、その数もだんだん減ってきているのが今の状態です。とことん手作りにこだわる私たちの商品の為に、小規模ですが、手織りの布作りを始めています。 手織り職人たちも、大量生産、価格下落という資本主義の波によって仕事を失っているため、手織り機に埃をかぶせ、まったく手織りとは関係のない仕事をしているのが現状。 今回私たちの布を織ってくれたハイロさんももう数年近く機織りをしていなかったのですが、久しぶりの仕事で職人らしい顔に引き締まります。 手織り機は二酸化炭素の排出量がないので、環境にも良いといわれています。そして手織りの布に価値を認めてくれる人が世界中に増えることによって、仕事の量も増え、雇用の量も増加します。 便利さ、そして大量生産、大量消費、コストの減少など、私たちが目先の利益に価値を置くことが、環境問題、雇用問題につながるなど普段考えることもありません。 今私が友人のナターシャと始めたプロジェクトは、"SLOW FOOD"ならず、”SLOW CLOTH”がコンセプト。世界中で大量生産の波で消えつつある手工芸で作った服に価値を置くこと。ハイロさんが作った布を、ルシアさんが天然染めをし、アナさんが縫製し、そしてカタリーナさんが伝統刺繍をする。。。という長いプロセスを経て一枚一枚作る。 世界中の生産者と世界中の消費者がモノを通してつながっていくような”真のグローバリゼーション”を目指して行ます。 #
by tukopamoja
| 2008-05-17 03:04
| TRABAJO
サンクリストバルでの生活は毎日くるくる廻っていく。 4月にサンクリストバルで誕生日を迎え、当日現地に住む友人のCyrilがインディヘナの女性が髪に結うリボンをプレゼントしてくれた。何十年ぶりかにおさげ結い。なんだかちょっと恥ずかしかったので、頭に巻きつけてその1日を過ごしました。 お昼ごはんはサンクリストバルデラスカサスにオープンしたての”Trattoria Italiana"。一日限定60食の手打ちパスタが評判のお店。イタリア人の母娘、そして娘さんの旦那さんはメキシコ人。そして二人の子供。陽気な家族がいつも笑顔で迎えてくれるお店。 ここのパスタは本当にコシがあって、今まで食べていたパスタのイメージがガラリと変わった。オーガニックの野菜のうまみ、イタリア人のお母さんが作るソース。素材を上手に活かした料理が本当にお手ごろな値段で食べれます。 話は変わって右のCyrilが着ているのがシナカンタンの男性が身につける伝統衣装。これはアンティークモノで、現在のシナカンタンの流行色は紫や青色を基調としたものに変わった。妻が夫のために刺繍を施した愛のこもった衣装。Cylilが着ているのは私が購入したものだけど、その後彼もマーケットで一着アンティーク衣装を購入し、パーティーなどに着て行っているらしい。 #
by tukopamoja
| 2008-05-15 08:46
| MI VIDA
長い間、ブログを更新していませんでした。 3月、4月はチアパス州へ行ったり来たり。サンプル商品も少しずつですが出来上がってきています。染め、縫製、色の組み合わせ、作り手とのコミュニケーション。全てが勉強です。 できる限り天然素材、天然染めにこだわって、まずはバッグを製作してみました。 バッグを製作するのはテネハパ出身のLUCIA。 どのインディヘナの女性も子供の世話、家事の合間に仕事をするため、一つのバッグを編むのに1週間から2週間はかかってしまいます。私としても商品製作のために家庭は犠牲にして欲しくないので、これから編み手を捜したり、実際にバッグを欲しい人が出てくるかがネック。 バッグをその後、インディゴやウチワサボテンの仲間コチニールウチワに棲息するコチニージャ(Cochinillaなどの天然染料で染めています。バッグについているボンボンはテネハパの男性がフェスティバルの際にかぶる帽子についたアクセサリーをヒントにしてみました。 このカバンはチアパスではおなじみの買い物バッグ。トルティージャを入れている人もいれば、買い物に持って行きます。いわばインディヘナの人の定番バッグです。 #
by tukopamoja
| 2008-05-15 07:31
| TRABAJO
現在チアパス州のいくつかの村でフェアートレードプロジェクトのための商品を作ってます。 そして今私はキンタナ・ロー州の自宅でその商品が出来上がるまで待機している状態。 このプロジェクトを始めるために3年近く勤めたホテルを退職した。 だから仕事はそのプロジェクトだけ。といっても、まだ商品もできていないので、売り物がマダナイ!!!!!! 来週の月曜日、生産状況をチェックしに行く。それからはもっと忙しくなるでしょう。 姉も、その彼氏も友達も、一生懸命働いている中、プロジェクトの準備の片手間にストレスなく手作りに精を出す。 ヒッピーとして、アクセサリーを作りながら旅を続けるカルロスにも触発され、いろいろプロダクトをつくり始めた。 これが、けっこう楽しくて、家にいるのが好きな私は、一日中好きな音楽を聴きながら毎日製作に没頭する。 部屋にたまっていた使ってない布やら、友達からもらった毛糸を引っ張り出して、縫ったり、編んだり。昔から、こうやって一人で何かに集中して一人遊びが好きだったんだよね。 ピアスとアンクレット システム手帳とノート 結構手作り商品もたまりました。 チアパスに行ったときは、時間があればヒッピーに混ざって、私もこれらを売り歩いてみるつもり。 #
by tukopamoja
| 2008-03-22 03:58
| Hecho con mi mano
メキシコ、ユカタン半島にはSISALという町がある。 かつてここからアフリカのケニアやタンザニア、ブラジルなどへおなじみのサイザル麻でできたカゴやロープを作るための繊維が輸出されていた。 私はケニアに1年住んだことがあるけれど、その時ケニアではサイザルのカゴを買った。 まさかこのサイザルがかつてはユカタン半島から輸入されたとはその時は思いもよらなかったが、それを知ったときはなんともうれしく、妙な気持ちがした。あの点と点がつながる感覚。 今回SOTUTA DE PEON という、今でも昔ながらの手法でサイザル麻を栽培、生産しているアシエンダへ行って来た。アシエンダとは広大な土地を所有していたスペイン人の大豪邸と土地。ヨーロッパからの調度品がユカタン半島の片田舎の家を飾りたてていた。 見渡す限りサイザル麻がひしめき合う土地。 化学肥料などを利用しなくとも、太陽の光でこの植物は育っていく。ヘンプなどもそうだが、これからの将来を担うエコロジープラント。 ナイロン製品が今の私たちの生活で主流になっているが、もう一度このサイザル麻を見直す時がきてる。 敷物、車の断熱材、カゴ、ロープ、様々な製品がこのサイザル麻からできる。断熱性の高いこのサイザル麻。あのNASAも注目しているんだとか。 工場を見学した後はこのユカタン半島でおなじみのセノーテでひと泳ぎ。 サイザル畑の地下にあった。 このサイザル麻の繊維でいつかオリジナル商品を作ってみたい。そんな夢を抱きつつ家路につく。 #
by tukopamoja
| 2008-03-12 23:59
| un Viaje Cortito
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